🚲町内探訪🚲(綾部原トンネル上のローズガーデン🌹)

ローズガーデンオーナー立川さん

「野津田の山へ行ってくる」

鶴見川から綾部原トンネルを見上げるように坂を歩くと『まつばはし』がある。道なりに登ると白壁沿いに桜の木が枝垂れている。「野津田の山」に色とりどりの薔薇と芳醇な香りが漂い始める。 

立川様ご夫妻は、定年退職後の人生を奥様の好きな薔薇を丹精込めて「野津田の山」で150種類、300本育てている。今では門が空いているとご近所の方々が足を止める。

喜ぶ顔を見ることで生ききがいを感じていると語ってくださいました。

立川様ご夫妻は、11年前にこの地に巡り合い、果樹園と野菜を作る予定だったが、奥様が薔薇愛好家であることから、この土地に薔薇を育てることで日常に新たな風を吹き込ませることになった。

何から手をつけるか、山の中でショベルカーと立川さんの格闘が始まった。山にあった木を切り、開墾して薔薇を植え始めた。桜も植えて美しい花を咲かせるまでに至った。

ここで、薔薇のお手入れ方法について伺った。薔薇の肥料は、堆肥など5種類を混ぜて一株に両手4杯位を耕し込み、その量は、軽トラック3台分にもなる。 消毒はまめに行い、風向きなどにも考慮しつつ、他の野菜や果樹に消毒液がかからないように注意している。さらに、花が終わる頃に花がら摘みをすることも大切な作業であると語られていた。

立川様は「春のバラは自然が咲かせ、秋のバラは腕で咲かす。」と語り、秋の手入の方が難しいそうです。

春は4月末〜5月中旬、秋は10月中旬〜11月上旬が見頃となると、楽し気に語らう立川様のお顔には、次の季節が待ち遠しいかのようにお見受けする事が出来た。

立川様は、実は花木だけではなく、江戸時代から多摩南部地域で作られている「めかい籠」の作成技術を継承するために、小野路のめかい 篠・竹細工伝統技能保存会を立ち上げて後継者の育成も行っている。 

野津田町内会においても何時の日か講師としてお招きし、世代を超えた交流が出来る日が待ち遠しい。

めかいとは、里山で自生する篠 (アズマネザサ Pleioblastuschino) の表皮を薄く剥がしたものを編み上げる六つ目の籠である(ウイキペディアより)

以上、立川様には、貴重なお時間を割いていただいたことに心より御礼を申し上げます。

こちらのお庭を訪問される方々には、くれぐれも節度をもってご訪問をいただくとともに、周辺の皆様にご迷惑にならないようご配慮お願い申し上げます。